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 1.喉頭がんとは
 2.症状
 3.診断
 4.病期(ステージ)
 5.治療
  1. 声門がん
  2. 声門上がん
  3. 声門下がん
 6.生存率
 7.治療上の問題点(合併症)

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喉頭発がん・こうとうがん

1.喉頭がんとは

喉頭はいわゆる「のどぼとけ」( 甲状軟骨先端)に位置しており、内面が粘膜でおおわれた箱のようなものです。喉頭の内腔は上前方は舌根(ぜっこん: 舌のつけ根)につながり、上から喉頭蓋、仮声帯、室、声帯、声門下腔に分けられ、下方は気管から肺へ続いています。声帯は左右一対で「のどぼとけ」のやや下に位置しています。声帯のある部分は声門と呼ばれ、それより上を声門上、下を声門下と呼んでいます。喉頭の背側(後方)には下咽頭と呼ばれる部位があり、こちらは食道へ続いています。喉頭は、左右の声帯の閉鎖と肺からの呼気により声帯を振動させる発声機能の他に、喉頭全体の機能として空気の通り道(気道)の確保と、食物の気管内への流入の防御(誤嚥防止:ごえんぼうし)の機能を有しています。喉頭がんが進行するとこれらの喉頭の機能障害を引きおこします。

喉頭がんは、年齢では60歳以上に発病のピークがあり、発生率は人口10万人に対し3人程度です。男女比は10:1で男性に圧倒的に多いという特徴があります。

喉頭がんの主な危険因子は、たばこと酒です。喉頭がんにかかった方の喫煙率は90% 以上であり、またアルコールの多飲が声門上の喉頭がんの発生に関与するといわれています。

部位では、声門(声帯)に発生するがんが60〜65%を占め、声門上は30〜35%で 、声門下は極めて少なく1〜2%です。喉頭の内面は線毛上皮で気管に連続していますが、声帯だけは扁平上皮におおわれています。喉頭がんはほとんど扁平上皮がんですが、たばこ、酒などの継続的刺激が発がんに関与するといわれています。

喉頭がんも他のがんと同様に早期発見が非常に重要です。喉頭がん全体の治癒率は約70%と頭頸部がんの中でも高い治癒率ですが、早期に発見すれば音声を失うことなく治癒することが可能です。そのため最近では、喉頭がんの早期発見を目的とした音響分析による検診なども試みられています。

2.症状

がんの発生部位により最初の症状は異なります。最も多い声門がんでは、ほぼすべての方に嗄声(させい:声がれ)がみられます。この嗄声は雑音の入った、ざらざらした、かたい声です。1ヶ月以上嗄声が持続する場合は、早急に専門医を受診することが大切です。がんが進行すると嗄声はさらにひどくなり、声門が狭くなって息苦しいなどの呼吸困難症状があらわれてきます。同時に痰に血液が混じることもあります。

声門上がんの初発症状は、食物を飲み込んだ時の痛み、いがらっぽさ、異物感などです。また、次第に耳に放散する痛みが出現してきます。がんが進行して声帯に拡がると嗄声が出現し、さらに進行しますと声門がんと同様に呼吸困難などの症状を示します。声門下がんの場合は、進行するまで無症状であるため、発見が遅れがちとなります。

喉頭にがんなどの所見がなく嗄声が持続する場合は、甲状腺、食道の精密検査を行うことが大切です。

声門がんは頸部のリンパ節転移が少ないのに対し、声門上がんではリンパ節転移を多く認めます。まれに頸部リンパ節のはれが初発症状で病院を受診し、声門上にがんが発見されることもあります。これは、声門がんでは自覚症状が早期より出現するため、早期に発見される場合が多いことの他に、喉頭の構造的特徴によると考えられます。

3.診断

喉頭がんの診断は、耳鼻咽喉科を受診した時に行われる視診と、生検と呼ばれる病変の一部を採取して行われる組織診断により確定されます。視診は、口腔内に喉頭鏡という小さな鏡を入れて、「えーっ」、「いーっ」などの発声をしながら喉頭内を観察し、腫瘍性病変の有無をみますが、咽頭反射が強い(舌をひっぱられるとゲェーッとなる)など所見のとりにくい方には、鼻から細いファイバースコープを挿入して観察します。組織診断は施設により多少方法が異なりますが、咽頭、喉頭を局所麻酔剤で麻酔して咽頭反射を抑制した後、太いファイバースコープを用いて細かな部位まで観察し、次いで鉗子(かんし)により病変の一部を採取します。これを病理医が顕微鏡で見て、がんかどうかの診断を行います。病変の採取は全身麻酔下で行われることもあり、その場合には入院が必要です。組織診断は、通常1週間前後で結果が出ます。

がんの進行範囲を把握するためには、視診による直接的な観察の他に、レントゲン撮影による検査が必要となります。この検査は見えにくい部位、深部への進展の程度を判断する上で非常に有用です。頸部正面、側面撮影の他、頸部の断層撮影、CT、MRIなどの検査を行います。

また、声帯の振動様式により喉頭の病気を診断する喉頭ストロボスコピーと呼ばれる検査を行うこともあります。

4.病期(ステージ)

原発巣はがんの進展の程度により、1〜4の4段階に分類されます(T分類)。声門がんでは、T1はさらにaとbに分類されます。頸部リンパ節は大きさ、個数によって大きく0〜3の4段階に分類されています(N分類)。

通常は、T、Nと遠隔転移の有無(M分類)を総合判断して病期を決定します。この病期は4分類されています。
I期
がんが1亜部(喉頭とさらに小さい単位に分けたもの)にとどまっている状態。
II期
喉頭内の隣接亜部位まで進展しているが、喉頭内にとどまっている状態で、頸部リンパ節転移も遠隔転移もしていない。
III期
声帯が全く動かなくなったり、3cmより小さい頸部リンパ節転移を1個認めるが、遠隔転移はしていない。
IV期
がんが喉頭を越えて咽頭や頸部に進展する、頸部リンパ節転移が多発する、あるいは転移リンパ節が6cm以上となる、またはがんと反対側の頸部リンパ節に転移する、遠隔転移を認めるといった状態。

I、II期は早期がん、III、IV期は進行がんです。1997年の全国集計では、I期:40%、II期:24%と早期がんが過半数を占めています。
5.治療
原発巣の治療は、放射線療法(体外から照射する)と外科療法が2本の柱となります。抗がん剤による化学療法は、喉頭を温存するために放射線療法、外科療法に先立って施行されるか、手術不可能な場合、再発で他に治療法のない場合などに行われてきました。しかし、最近は従来標準治療として喉頭全摘出が行われていた症例に対しても、放射線と多剤化学療法との同時併用治療を行い、喉頭の温存をはかる治療も行われています。

外科療法は、がんの原発部位の周辺だけを切除する喉頭部分切除術と、喉頭をすべて摘出する喉頭全摘出術に分けられます。多くの場合、喉頭部分切除術は早期がんに、喉頭全摘出術は進行がんに施行されます。放射線療法や外科療法でも治癒する可能性がある場合の治療の選択は、年齢、全身状態、職業などを考慮した上で、それぞれの治療の長所、短所を十分説明して決定します。頸部リンパ節転移に対する治療は、一側または両側の耳後部から鎖骨までの範囲のリンパ組織を含んだ部分を切除する頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)ですが、切除不可能な場合は放射線療法を行うことがあります。

原発巣の治療法は以下のとおりです。

1)声門がん

(1) T1

・放射線療法
・喉頭部分切除術
・レーザー治療
ほとんどの場合放射線療法が行われますが、がんの存在部位、腫瘍型によっては放射線療法の効果がない場合もあり、最初から喉頭部分切除術が選択されることもあります。また、がんが限局している場合、レーザーによる切除が行われることがあります。

(2) T2

・放射線療法
・喉頭部分切除術
・喉頭全摘出術

(3) T3

・喉頭全摘出術
・喉頭部分切除術
・放射線療法
基本的には、喉頭全摘出術が第一選択の治療法です。しかし、放射線療法でも制御されるものもあり、まず放射線療法を行い、再発した時に喉頭全摘出術を行う方法もあります。

(4) T4

・喉頭全摘出術

2)声門上がん

(1) T1

・放射線療法
・喉頭部分切除術

がんの発生部位により、放射線療法の効果が異なりますので、その点を考慮して放射線療法か喉頭部分切除術を選択します。

(2) T2

・放射線療法
・喉頭部分切除術
・喉頭全摘出術

(3) T3

・喉頭全摘出術
・喉頭部分切除術
・放射線療法

声門がんと同様に、まず放射線療法を行い、再発した時に喉頭全摘出術を行う方法もあります。

(4) T4

・喉頭全摘出術

3)声門下がん

(1) T1

・喉頭部分切除術


(2) T2

・喉頭部分切除術
・喉頭全摘出術


(3) T3、T4

・喉頭全摘出術

放射線療法が第一選択の治療となるものはありません。がんが前方に限局しているものでは、喉頭部分切除術で制御できることもあります。声門下がんは症状が出にくいため、病院を受診された時には進行しており、喉頭全摘出術を選択せざるを得ないことが多々あります。


放射線療法後の再発に対する治療は、喉頭全摘出術を施行することが最も安全な方法ですが、治療前と再発時の所見から喉頭部分切除術で制御できる場合もあります。

6.生存率

がんの発生部位により治療成績は多少異なりますが、I期では放射線療法で90%以上治ります。I〜IV期全体では、65〜70%の5年生存率が得られます。

7.治療上の問題点(合併症)

放射線療法は、音声の面からもほぼもとの声に回復して、よい治療法といえますが、後年照射部位に一致して二次がんが発生する場合もあります。喉頭部分切除では、切除範囲により嗄声の程度はまちまちですが、もとの声に近いものとなります。また、特に切除範囲が大きい時などに誤嚥(ごえん:誤って気道に飲食物が流れる)をおこし、むせて食事がしにくいことがありますが、通常は一過性のもので、食べ方を工夫することにより改善されていきます。どうしても改善されない場合は喉頭全摘出術の適応となります。喉頭全摘出術では、もとの声が全く失われる(失声:しっせい) 状態となります。もちろん、食道発声や電気喉頭の使用により、新しい音声を獲得することができます(詳しくは「発声障害(失声)」を参照して下さい)。食事については、喉頭全摘出後でも治療前とほぼ同等の食事摂取が可能です。
情報掲載内容について
情報提供:国立がんセンター 情報委員会
URL 〔 http://www.ncc.go.jp/jp/index.html 〕
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