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 1.胃がんとは
 2.病期(ステージ)
 3.症状
 4.診断
 5.主な検査の特徴と受けるための知識
1)内視鏡検査
2)胃X線検査
3)CT
4)注腸検査
 6.治療
1)外科療法
 (1)胃の切除方法、切除範囲
 (2)リンパ節郭清と周辺臓器の合併切除
 (3)消化管の再建
 (4)手術のリスクと合併症
 (5)手術後の後遺症:小(無)胃症状とダンピング症候群
 (6)食事
2)内視鏡的治療
3)化学療法
 (1)外科療法で切除しきれない場合
 (2)再発を予防する化学療法(補助化学療法)
 (3)副作用
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胃がん:いがん

1.胃がんとは

1)胃の機能と構造

人間が食物を食べると、のどから食道を通って胃に入ります。食道は単なる食物の通り道にすぎませんが、胃は胃袋ともいわれ、食物をしばらくの間とどめ、コンクリートミキサー車のように胃液と撹拌(かくはん)し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。胃液はほとんどが塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は、pH1〜2といった強い酸による殺菌と、わずかなタンパク質の変性効果、そして主として食物をどろどろの粥状にすることです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸の役割です。食物によって胃内にとどまる時間は異なるようですが、粥状になった胃内容は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われ、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようにできています。また、身体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子と呼ばれる物質は胃でのみ分泌されます。胃は、食道からの入口部分である噴門部(ふんもんぶ)、胃の中心部分である体部、十二指腸側への出口部分の幽門部(ゆうもんぶ)に大きく分けられます。胃の入口付近の胃体部と呼ばれる部分は胃酸や内因子を分泌し、胃の出口に近い部分は食べ物を送り出すポンプの役割をしています。出口に近い幽門前庭部は胃液の分泌を調節するガストリンというホルモンを出しています。また、胃の壁は5つの層に分かれており、最内層が胃液や粘液を分泌する粘膜、中心が胃の動きを担当する筋肉、最外層は臓器全体を包む薄い膜で漿膜(しょうまく)と呼ばれます。

2)胃がんの原因と予防

胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部位の細胞から発生します。胃炎などの(炎症)の後、胃粘膜は腸の粘膜に似た腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わりますが、その粘膜はがん化しやすいといわれています。慢性胃炎をおこすすべての要因は胃がんの原因といえます。食物では塩分の多いものが最もいけないといわれています。また、たばこが胃がんを増やすことも明らかになっています。逆に、ビタミンCやカロチノイド類を多く含む生野菜や果物を多く食べる方に胃がんが少ないことがわかってきました(詳しくは「食生活とがん」の項を参照して下さい)。また最近、ヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌が胃の中に住み着いて胃がんの原因のひとつになっていることがわかってきました。菌によって慢性の炎症をおこし、慢性萎縮性(まんせいいしゅくせい)胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃がんの発生母地になるといわれています。この菌は50歳以上の日本人の8割が保菌しています。いずれにしろ、これらさまざまな原因で胃の細胞の遺伝子にたくさんの傷がついてがんが発生するといわれています。また、遺伝子の傷を自力で修復する能力の劣った家系があり、その家系では胃がんや大腸がんが多数発生する場合があります。親兄弟、親の兄弟などに胃がんが多い家系は高危険群といえるでしょう。


3)発生と進行

胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30〜60ミクロンの大きさから出発し、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。粘膜内を横に拡がっているうちはよいのですが、胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん:がんが周囲に拡がること)をはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)が悪くなってきます。このがんの外方向への進展は深達度と呼ばれています。がんの種類によって、管腔内へも突出するような成長を示すものと、水平方向にのみ浸潤していくものがあります。後者の場合、まだ早期胃がんの時期に、その部分に潰瘍を合併することがしばしばあります。それは、がんの部分が胃液でただれやすいためと考えられます。
2.病期(ステージ)
胃がんの病期(ステージ)分類:深達度、リンパ節転移、他の臓器の転移により病期を決定します。
深達度: T分類 リンパ節転移
なし 1群まで 2群まで 3群まで
粘膜/粘膜下層: T1 Ia期 Ib期 II期 IV期
固有筋肉層/漿膜下層: T2 Ib期 II期 IIIa期 IV期
漿膜への浸潤: T3 II期 IIIa期 IIIb期 IV期
周囲の臓器へ直接浸潤: T4 IIIa期 IIIb期 IV期 IV期
3群リンパ節、肝臓転移、腹膜転移、他の臓器に転移のあるものはIV期。

早期胃がんとは、がんの外方向への進展が粘膜下層までにとどまっている状態のがんをいいます。

早期胃がんは一般的にゆっくり進行するので、急いで、あるいは一切治療する必要がないという説があります。しかし、43個の早期胃がん病巣を治療せずに観察した報告で、そのうち27個の病巣は3年以内には進行がんになってしまうことがわかりました。もちろん中には、10年後も早期胃がんのままでいるものもあるようですが、そのように極めてゆっくり育つがんは早期胃がん全体の5〜10%以下であり、もっと早く成長する早期胃がんとの区別をつける方法がありませんので、見つけたら治療しているのが現状です。

胃や結腸のがんは他のがんと異なり、転移のほとんどは腹腔内(腹部の中)にしか発生しません。リンパ管は血管よりも壁が薄く、がんが入り込みやすいところなので、最も多い転移はリンパ節転移で、早期がんのうちから発生します。しかし、胃がんの他の臓器への転移と違い、転移がある場合でも外科療法で広範に切除することでがんを完全にとり除くことが期待できるため、治る可能性のある転移といえます。リンパ節は胃袋の周辺では極めて発達しており、本来胃から侵入するばい菌(外敵)の感染が全身に拡がるのをくい止める役割をしているようです。リンパ管はものや人が通る街道にたとえられますが、リンパ節はさしずめ関所といったところです。リンパ節に大量に駐在しているリンパ球という白血球の一種は、身体の免疫という仕事をになっています。そして、身体に外から入り込むばい菌などの外敵、あるいは移植された他人の臓器などに対して、自分の身体の一部ではないという認識をすることができ、それらに攻撃、破壊、排除しようとします。ところが、がんは本来自分の身体の一部から発生しているため、おとがめを受けずに済んでしまうのです。その状況で胃を三重にとりまくリンパ節包囲網が順に破られていくと、最後には全身へとがんが拡がってしまいます。最も外側に位置する3群リンパ節まで転移してしまうとIV期ということになります。

次いで多いのは腹膜転移と肝転移で、どちらも通常進行したがんの一部にみられます。これらの転移はリンパ節転移と比べると頻度はかなり低くなりますが、転移してしまうと治療が難しい点が問題です。

腹膜転移は、胃壁の最外層に到達したがん細胞が壁から飛び散り、小腸、大腸、膀胱などの臓器の外壁を包んでいる漿膜にくっついて発生します。それがあたかもまかれた種の芽が出てくるようなので腹膜播種(ふくまくはしゅ)とも呼ばれます。この転移が著明になると、腹水がたまったり、腸に狭窄(きょうさく)がおこったりします。腹膜への転移は、漿膜に到達しないがんで発生することはまれです。一方、肝転移は胃の静脈内に入り込んだがん細胞が肝臓に転移病巣を形成するものです。腹膜転移も肝転移もたとえ手術の時点で目に見える転移が少数個でも、多数の転移の芽はすでに生じており、手術で切除してもすぐに他の部位で再発してくる場合が多いのです。したがって、これらの転移がある場合はIV期とされ、外科療法で切除しきれるIII期までと区別されます。


ここに深達度別の各転移の頻度を表にします。これらは1972年から1986年の期間の国立がんセンター中央病院外科で治療を受けた方のデータです。

深達度 転移
リンパ節 肝臓 腹膜
粘膜内 3.3% 0.0% 0.0%
粘膜下層 17.6% 0.1% 0.0%
固有筋層 46.7% 1.1% 0.5%
漿膜下層 63.6% 3.4% 2.2%
漿膜 79.9% 6.3% 17.8%
周囲臓器浸潤 89.7% 15.5% 41.6%

3.症状

胃は大きな臓器ですから、がんがかなり進行しても全く症状がない場合も多くみられます。しかし、一方では治療を受けている方の50%が早期胃がんで、そのうち50%は何らかの症状がきっかけで検査を受けています。早期胃がんの多くは病変の中に潰瘍ができるので、そのための痛み、出血、胃部不快感などが検査を受けるきっかけになります。これらの症状は胃潰瘍の症状です。進行したがんの症状は、痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえるといったものです。知らない間に貧血が進み、そのために動悸や息切れが生じて発見されることもあります。

4.診断

胃がんの検査と種類は以下のとおりです。

胃がんの検診
 胃X線検査、胃内視鏡、血中ペプシノーゲン値、腫瘍マーカー
胃がんを疑って受ける検査
 胃内視鏡(確診(確実な診断)が得られる唯一の検査)
胃がんの胃内での拡がりを見極める検査
 胃X線検査、胃内視鏡、超音波内視鏡
転移の有無を見極める検査
 血液検査、腹部超音波検査、CT、胸部X線検査、注腸検査、腹腔鏡検査

5.主な検査の特徴と受けるための知識


1)内視鏡検査
胃がんが疑われた場合に確診を得るため行う検査が内視鏡検査です。

直径6〜12mm程度の太さのファイバースコープを飲むことになります。胃内に光ファイバーを通して光を送って観察し、映像をビデオや写真に記録します。また、組織生検といって、胃の粘膜の一部を小さく切りとり、性質を顕微鏡で調べます。がんの判定はこうして行います。この検査は、全身麻酔は使いませんが、のどの麻酔と精神安定剤などを用いて不安を除くと極めて楽に検査が受けられます。しかし、その場合は検査後一定時間安静にしていることが必要です。この他に、胃の粘液を洗い落とす薬や胃の動きを止めて観察しやすくする薬剤を投与することがあります。実施時には必ず説明がありますので、万一説明がない場合には、担当医か看護師に気軽に聞いて下さい。

(1)検査の目的
この検査は、胃がんがあることの確認、胃内での拡がり(ことに入口や出口までの距離)、がんの深さ、などを診断する目的で行います。
(2)検査時間
病変の有無や胃の状態で少しは変わりますが、通常のスクリーニングでは10分程度、精密検査やいくつも組織生検をとる場合は20〜30分かかることもあります。
(3)検査準備
前日の夕食は軽めにし、夜7時までの早い時間に食べ終わるようにします。夕食時にアルコール類は飲まないで下さい。当日は朝起きたら、すぐにコップ1杯(約200ml)だけ水を飲みます。それ以外は一切口にしないようにします。たばこも吸わないで下さい。心臓病、高血圧、その他慢性疾患で毎朝薬を服用している方は担当医と相談して下さい。


超音波内視鏡
この検査はファイバースコープの先端に超小型の超音波断層装置がついたものです。通常の内視鏡検査と全く同じように受けます。本検査では以下に関する情報が得られます。
  1. 胃壁の断層像からがんの深達度
  2. 表面の粘膜が正常であるが、粘膜下層より深い部位でがんがはうように拡がっているスキルス胃がんなどの浸潤範囲
  3. 胃壁近傍のリンパ節の転移の有無

2)胃X線検査

硫酸バリウムというX線を透過しない物質(造影剤)と、胃の中でガスを発生する発泡剤と呼ばれる顆粒を飲み、空気とバリウムで胃内の微細な凹凸や形態的変化を映し出します。かたい台の上で身体をいろいろな方向に向けるようにしなければならない以外は、苦痛の少ない検査です。しかし、がんの範囲を詳細に決定するなどの目的で行われる精密検査では、胃ゾンデと呼ばれる細い管を鼻から胃袋まで挿入して、空気や造影剤の量を微妙に調節しながら行う場合があります。また、便秘症の方はバリウムがかたい便となり、出すのに苦労することがあります。検査後に下剤を処方してもらいましょう。
(1)検査の目的
内視鏡より気軽にでき、検診など胃の異常の有無を調べる検査に用いられます。胃の形態や粘膜表面の異常のみならず、胃壁の動きや進展性の異常などもとらえることができ、がんの存在、がんの浸潤範囲、壁の深達度などの診断にも用います。また、外科医が手術の方法(術式)を考えるのに役立ちます。
(2)検査時間
通常5〜10分程度ですが、病気の範囲を精密に映し出す場合には、20〜30分かけることもあります。
(3)検査準備
検査前日の夕食は8時までにとって下さい。夕食時、アルコール類はとらないで下さい。夕食以降は水分のみ摂取して下さい。検査当日、朝起きてから一切の飲食物をとらないで下さい。水もいけません。毎朝服用している薬も検査終了までは服用しないで下さい。

3)CT

X線を使って身体の輪切りの像を描き出し、腹部の中や胸の中に異常がないかを調べる検査です。胃がんなどの治療前検査では、造影剤を注射して撮影するのが普通で、ヨードアレルギーの人はそのむね申し出て下さい。造影剤が身体に入る時に熱い感じがありますが、その他にはほとんど苦痛のない検査といえるでしょう。
(1)検査の目的
胃がんでは、肝臓への転移、リンパ節への転移、がん(腫瘍)そのものの周辺臓器への浸潤などを調べます。がんの治療法決定に、どのような転移がどの程度あるかが重要な判断の根拠となります。ことに進行胃がんの術前検査として必要です。
(2)検査時間
単純撮影と造影撮影の両方を行い、15分程度で終わります。
(3)検査準備
検査前日の食事は通常通りで結構です。検査当日、検査前の食事はとらないで下さい。水分はとってもかまいません。心臓病、高血圧、喘息の薬は少量の水で服用して下さい。その他の薬については、担当医と相談して下さい。また、CT検査の数日前にバリウムを使った検査を受けた場合などで、バリウムが腸の中に残っているとCT検査はうまく行えません。CTの前日までにバリウムが出きっていない場合には、さらに下剤をもらって下さい。

4)注腸検査

お尻からバリウムなど造影剤と空気を注入し、直腸を含めた大腸を造影する検査です。腹部が張って苦しいかもしれません。直腸がふくらむと便意を感じますが、便を出したいのをしばらく我慢する必要があります。大腸全体をうまく造影するには、身体の向きを頻回に大きく変えながら撮影する必要があり、かたい台の上で転がされるようになりますから、少々苦痛を感じることもあると思います。
(1)検査の目的
胃がんの場合でも腸の検査をする必要があります。進行胃がんでは、胃のすぐ近くを走っている横行結腸が胃がんに侵されていないか、また腹膜転移で大腸の壁が外から侵されているような変化がないかを調べるのが目的です。
(2)検査時間
20〜30分で2m近い大腸全部を造影することができます。
(3)検査準備
検査の前日は、かすが少なくほとんど便にならない注腸食という食事をとります。前日夜に下剤を服用します。胃のX線検査の後は数日間バリウムが大腸に残り、注腸検査の実施を妨げることがあります。十分バリウムが出きっていないと思う時は、下剤を追加して処方してもらって下さい。当日朝は自然に排便があれば必要ありませんが、起床後排便を促す坐薬を用いて排便して下さい。検査で来院した時点でもまだ排便がない場合には看護師に申し出て下さい。

6.治療

1)外科療法
早期胃がんが全体の約半数を占めるようになった今日においても、大半の胃がんでは外科療法が最も有効な治療手段となっています。外科療法は、病巣を含めた胃の切除、周辺のリンパ節の徹底的な切除(リンパ節郭清:かくせい)、食べ物の通り道の再建からなっています。がんが進んでいて、腹膜転移などがすでにある場合、主病巣である胃袋の切除と再建だけを行ったり、狭窄部位にバイパスをつくる手術が行われますが、このような手術は姑息的(こそくてき)手術と呼ばれています。これに対して、少なくとも肉眼的には完全にがんが切除できる場合に胃の切除、郭清、再建のすべてが行われるものを根治的(こんちてき)手術と呼びます。以下の説明で出てくる数字は、国立がんセンター中央病院の実際の成績ですが、症例の多い病院ではほとんど同じ成績と考えてよいと思います。
(1)胃の切除方法、切除範囲
胃切除の範囲はがんの部位、進みぐあいの両方から決定されます。リンパ節郭清がいらないがん、つまりリンパ節へ転移している可能性がほとんどないがんでは、理想的には内視鏡による病巣を含んだ胃粘膜の切除、それが難しい場合は腹腔鏡下または開腹下に胃のごく一部だけを切除する方法(局所切除)がとられます。リンパ節郭清が必要な場合のうち、がんの部位が噴門に近い場合、またはがんが噴門近くまではってきている場合は胃全摘、がんの位置が噴門と離れていれば幽門側胃切除が行われます。後者の場合、胃の2/3から4/5程度が切除されますが、胃の入口である噴門は温存され、ある程度の胃体部が残ります。がんの部位が噴門に近くても比較的小さな早期胃がんの場合、噴門側胃切除が行われることもあります。しかし、胃酸の分泌をはじめとした胃袋固有の役割は胃体部(胃の上半部)を切除してしまうと消失しますので、胃体部の大きながんに対してわざわざ幽門前庭部(胃の出口に近い1/3)を残すメリットは明らかにされておりません。通常のリンパ節郭清を行うと、幽門の開閉を調節している神経が切れてしまい、胃の出口の門が閉じたままになってしまいますので、胃全摘や幽門側切除では幽門も含めて切除します。そのためこれらの手術後は食べ物が胃や代用胃(小腸でつくることが多い)にたまっている時間は短く、食べられる量が少なくなり、かつ早くお腹がすくという食生活のパターンになってしまいます。

局所切除や内視鏡的切除を選ぶことの意味は、胃の2つの門を残すことで胃の機能が温存できるので、従来とほとんど変わりない食生活ができます。しかし、リンパ節転移のある確率が10%のがんの場合に、この治療を選択するということは、10人にひとりの割合で、やがてがんが再発するということになります。一方、手術がもとで亡くなる確率は全摘でおよそ1%、幽門側胃切除で0.2%ですから、転移の危険性が1%程度の場合は局所的な治療を選ぶのも道理かもしれません。また、余病のある人では手術の危険性は通常より高くなりますので、手術の危険性と後遺症、およびがんの再発の防止という観点から、どの治療法が最適かを担当医とよく相談することが大切です。
(2)リンパ節郭清と周辺臓器の合併切除
がんの深達度に比例してリンパ節に転移している頻度が増し、より遠くのリンパ節まで転移している場合が増えます。早期胃がんでは1次リンパ節への転移だけにとどまることが多いのですが、進行がん、それも漿膜まで侵されているようながんでは2群、3群のリンパ節まで転移します。2群リンパ節は転移頻度も高く、切除効果も高いので、そこまで含めて切除する方法がD2手術と呼ばれ、現在の一般的な手術となっています。3群リンパ節の郭清効果はまだ評価が定まっていませんが、積極的に行っている病院もあります。現在、その治療効果は臨床試験という方法で科学的評価を行っています。

胃の上部がんの2次リンパ節には、脾臓のすぐそばのリンパ節や膵尾部(膵臓のしっぽにあたる左半分)にそったリンパ節が含まれ、胃とともに膵尾部や脾臓を合併切除することもしばしば行われます。しかし、膵臓の切除後にその切り口から膵液が漏れたり、感染をおこして膿瘍を合併したりしやすいので、がんが直接膵臓に浸潤したり、膵臓にそったリンパ節に明らかな転移を認めない場合には、膵臓を切らないでリンパ節だけ郭清する方法をとることが一般的になりました。脾臓は古くなった白血球、血小板、赤血球などを壊すところといわれていますが、乳幼児のころには人間の免疫にとって重要な働きをもっています。成人でも脾臓をとった後に、肺炎球菌という細菌に対する抵抗力が落ちることがあるといわれていますが、頻度は1%以下程度と推測されており必要以上に心配することはありません。むしろ、がんに対する脾臓の影響の方が大きいと思われ、進行がんでは脾臓は腫瘍に対する免疫力を抑制する方向に働いており、胃全摘の場合、脾臓は合併切除するほうがよいという意見もあります。早期胃がんでは原則的に脾臓は温存されます。この他、高度の進行がんで膵頭部と十二指腸全長を胆管とともに切除したり、肝臓、横行結腸などを合併切除することもあります。


(3)消化管の再建
幽門側胃切除後は残った胃袋(残胃:ざんい)と十二指腸を直接つなぎ合わせる(吻合:ふんごう)方法(ビルロートI法)か、十二指腸断端を閉鎖し、残胃と空腸(十二指腸の次に来る上部の小腸)を吻合する方法(ルーワイ法)で再建されます。再建の単純さと流れが生理的ということでビルロートI法が多く用いられてきましたが、この方法は縫合不全(ほうごうふぜん:縫い合わせたところのくっつきが悪く漏れること)が多いこと、胆汁が残胃や食道へ逆流することから第一選択であるべきかどうかについて再検討されはじめています。このような理由から、当院を含めてルーワイ法を多く用いる施設が増えてきています。

胃角といわれる胃の中央よりやや出口寄りの部位は、入口と出口が固定されている胃袋が折れ曲がるところで、そこからこの名前が与えられています。この胃角付近に発生した早期胃がんは、胃の出口付近2〜3cmの部位を出口の開閉を調節している神経とともに温存し、それと胃の入口側1/3からなる残胃を吻合する幽門保存胃切除という方法で治療されることが増えてきました。幽門の排出調節機能を温存でき、元来食物の胃排出が順調に行われていた人では後遺症の少ない手術です。しかし、3〜4週間程度で回復しますが、14〜15人にひとりくらい、術後早期の時期に胃に食物が停滞し、なかなか食事が進まない方がいます。

胃全摘後は、食道と十二指腸の間に腸を代用胃として入れる空腸間置法と十二指腸断端を閉鎖してしまう方法に大別できます。各々に、まっすぐな腸管をそのまま用いる方法、空腸のループを用いる方法、空腸で袋をつくり、代用胃(パウチ)とする方法などがあります。これらは術者の好みで行われている状況で、どの再建法が最も優れているかを客観的に評価した十分なデータはありません。理論的には食物が十二指腸を通過すると脂肪の吸収がよいといわれていますが、実際にはそのような差はなさそうです。逆に空腸間置手術や複雑なパウチを形成する方法は、手術の危険性(主に縫合不全による)をわずかですが増加させ、単純で危険度の低いルーワイ法にさしたるデメリットがないことからルーワイ法が最もよく用いられます。

胃全摘や幽門側胃切除後はいずれの再建法でも、食物の流れを調節する幽門の機能は再建できませんので、結局再建法間に大きな差はありません。術後の食事摂取に関しては、幽門側胃切除のほうが全摘よりよいようですが、消化吸収は小腸で行われますので、胃全摘を受けても通常の社会生活に困ることはありません。それどころか、マラソンに挑戦している方もいます。一方、胃の局所切除では胃の大部分と幽門機能が温存されますので、術後の食生活ははるかによい状態を保てます。しかし、がんの治療は治癒が第一の目標ですから、損なう可能性のある機能や後遺症の大きさと手術で得られる治癒の可能性をバランスにかけてリンパ節郭清の適応を決めています。
(4)手術のリスクと合併症
胃がんの手術で、合併症として最も多いものは、膵臓周辺のリンパ節を郭清することに付随した膵液瘻(すいえきろう:膵臓の分泌液である膵液が一時的に漏れる状態)です。膵尾部を切除した場合では40%、膵臓は切除せず脾臓と脾臓につながっている動脈を一緒に切除し、膵尾部周辺のリンパ節を完全に郭清する場合は約20%で発生します。いずれも胃の上部のがんでしか行われない手術法で、幽門側胃切除の場合は膵液瘻はまれです。

次に問題となるのは、消化管をつないだ部分が漏れる縫合不全です。この合併症は手術後の死亡に最も結びつきやすいものです。10年前のデータでは胃全摘や噴門側切除後の食道空腸吻合では縫合不全は約4%ありましたが、最近の5年間では1%に改善しました。幽門側胃切除後、胃と十二指腸を直接つなぐ方法では2〜3%、胃と空腸をつなぐ方法では0.3%程度です。手術後の在院死率(一度も退院できずに死亡する方の割合)としては、胃全摘後で1%、幽門側胃切除後で0.2%です。その他、腹壁の感染、肺炎、出血、腸閉塞などの合併症が1〜2%みられます。
(5)手術後の後遺症:小(無)胃症状とダンピング症候群
すでに説明しましたが、胃の手術を受けて一番大きく変わるのは食生活です。胃全摘や幽門側胃切除で、「速やかに相当量の食物を受けつけ、それらを一定時間蓄えて効率よく徐々に腸に送り出す」という胃の本来の役割が損なわれてしまいますので、食物を早く食べることが難しくなり、同時に早くお腹がすくようになります。胃の出口が開放状態なので、食べ物が食後ただちにどんどん小腸へ流れ込み、消化吸収されるので、血液中の糖分の値(血糖値)は食後急激に上昇します。それに反応して、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンが大量に分泌され、一定時間後には血糖値が下がりはじめます。しかし、そのころには食べた食物の糖源はすでにほとんど吸収された後ですから、血糖値はどんどん下がってしまいます。食後2〜3時間のころに突然脱力感、冷汗、倦怠感(けんたいかん)、集中力の途絶、めまい、手や指の震え、まれですが、ひどい場合は意識が遠のくようなことまでおこります。これを後期あるいは晩期ダンピング症候群と呼びます。

これに比べてまれにしかみられないのですが、食事直後から30分以内に発現する動悸、発汗、めまい、眠気、腹鳴(お腹がごろごろはげしく鳴ること)、脱力感、顔面紅潮や蒼白、下痢などがおこることがあり、早期ダンピング症候群と呼ばれています。これは主として、糖分の濃い食物がそのまま腸に流れ込み、その浸透圧に反応して、多量の腸液が急激に分泌されておこる現象とされています。

この他には、術後20〜30%の頻度で胆石が発生し、またカルシウムや鉄分の吸収が悪くなるといわれています。特に閉経後の女性では、胃全摘後に骨の変化が出やすいようです。
(6)食事
早期ダンピング症状を最もおこしやすいのは、流動性の高い甘味の強い物とされています。例えば、お汁粉やぜんざいなどです。食事中の水分をひかえるのも予防に役立つようです。水分の摂取は食事量を減らすことにもなりかねないので、食事の時はできるだけとらず、食後1時間程度で水分補給をするのがよいでしょう。また、脂肪分のとり過ぎもよくありません。

一方、後期ダンピングは低血糖によりおこりますから、これを予防するには、食後2時間くらいに何かおやつを食べればよいのです。

また、食事内容としては、炭水化物や糖分を多く含んだ食物の摂取をややひかえることです。胃全摘や噴門側胃切除後は食道に小腸がつながっています。そのため、食物が早く流れる食道と、食物などがゆっくり行ったり来たりしながら少しずつ流れる小腸のつなぎ合わされた吻合部では、いったん食物が滞ることはしばしばあります。時間とともに食物の流れがよくなりますが、あわてて食事をすると食物がひっかかってしまい、吐いてしまうことや苦しむことがしばしばあります。ゆっくり食べることを心がけて下さい。また、普段から鉄分やカルシウムを多く含んだ食物をとるように心がける必要があります。
2)内視鏡的治療
内視鏡的治療としては、内視鏡的粘膜切除以外にも内視鏡的レーザー治療、光化学療法などがありますが、ここでは内視鏡的粘膜切除術についてのみ説明します。

内視鏡下で、病巣粘膜の下に生理食塩水、あるいは止血のための薬剤を含んだ生理食塩水などを注入して病変の粘膜を浮き上がらせ、スネアと呼ばれる輪状の針金あるいは内視鏡で扱える細いナイフのようなものを用いて粘膜を焼き切る方法です。開腹もせず、全身麻酔もかけず、順調にいけば20〜30分で終了できます。ただし、大きな病変で、数切片に分けて切除する場合は1〜2時間かかることもあります。この治療で切除された病変を2mm刻みにくまなく検索し、病変のどこにもリンパ管や静脈への浸潤がないこと、粘膜下層への浸潤がないこと、切り口にがんがなく完全に切除していることを顕微鏡的に確認できれば、リンパ節転移をとり残している可能性は極めて低くなります。万一、これらの所見があれば、通常の開腹手術を行います。国立がんセンター中央病院では、今まで500例あまりこの治療を行っておりますが、死亡した例はありません。合併症としては、出血と穿孔がありますが、仮におこった場合にも、内視鏡下止血や内視鏡下のクリップを使った穿孔部閉鎖術が行われ、それらのために開腹手術を行うことはほとんどなくなりました。

早期胃がんのうち以下の4条件をすべて満たすものは、リンパ節に転移している可能性が極めて低く、内視鏡的な局所の切除で十分治癒できると考えられます。
  1. 粘膜内に限局するがん
  2. 組織型が分化型である
  3. 病巣内に潰瘍、あるいは潰瘍瘢痕(はんこん)がない
  4. 大きさが3cm未満である
早期胃がんの再発が術後10年前後でもおこりうることから考えて、内視鏡的治療の治療成績が評価されるのはこれからということになります。その際、2つの問題を考えなければいけません。ひとつはリンパ節を郭清していないため、リンパ節再発、さらにはそれを核とした全身再発は発生していないか、2つ目は病巣ぎりぎりで切除しているので、局所再発がおこっていないかということです。1987年からの10年間に上記条件を満たした471例のうち、粘膜下層に浸潤していた72例を除いた399例で検討すると、内視鏡切除された切片の端にがんが見つかっていなかった261症例では、局所再発は4例(1.5%)に認めました。しかし、まだ経過観察期間は短いのですが、最近開発されたITナイフという道具で切除した41例では再発はありませんでした。

3)化学療法

(1)外科療法で切除しきれない場合

再発した場合や外科療法で切除しきれない場合、治療を受けた方の約半数においてその腫瘍を50%近く縮小する効果をみせる薬剤は出てきましたが、完全に消失することは依然極めてまれです。したがって、薬だけの治療の目標は延命、あるいは腫瘍を切除しきるために手術に先立って腫瘍を縮小させるということになります。

このような抗がん剤の効果は、リンパ節転移が著明だが他に転移がない場合では、化学療法でリンパ節に転移したがんが著明に縮小する場合が多く、2〜3コースの化学療法後に根治手術(腫瘍を肉眼的に完全に切除しきる手術)ができることがしばしばあります。術前には切除しきれない腫瘍が縮小あるいは消失したことによって、残存する腫瘍を外科的に切除することで、すべての腫瘍を除去することができるようになったということです。このようなケースでは、最初に外科療法を行う場合にはほとんど望めない完全治癒も十分ありえます。

有望な薬剤の組み合わせとしては、フルオロウラシル+シスプラチン、メソトレキセート+フルオロウラシル、エトポシド+アドリアマイシン+シスプラチン、シスプラチン+イリノテカンなどをあげることができます。さらに、新規経口抗がん剤のテガフール・ギメスタット・オタスタットカリウム(TS-1: ティエスワン)は有望視されています。

(2)再発を予防する化学療法(補助化学療法)

手術後の再発予防の目的で行われる補助化学療法は、比較的副作用が軽い薬剤で行われることが多いのですが、残念ながらその効果もはっきりしていません。場合によっては、再発予防効果をもつとも考えられますが、その割合が低いのが問題です。効果がそれほど望めないにしても、服用しないよりは服用しておいたほうがよいと考えられがちですが、それは大きな間違いです。補助化学療法では、たとえ副作用があっても、治療により治癒する方が確実に増えることが投与の絶対条件となります。現時点では、この効果の検定を行っている臨床試験に参加するかたちで治療を受けるのが妥当でしょう。

(3)副作用

がん細胞にだけ選択的に効く薬はなく、抗がん剤は身体の中で新陳代謝の盛んな細胞も同時に壊してしまうため、副作用は避けられません。頭髪、消化管粘膜、骨髄などに作用し、脱毛、口内炎、下痢、吐き気、白血球や血小板の減少がおこります。それ以外には、心臓に対する直接作用があったり、薬剤の代謝や排泄で重要な肝臓や腎臓に障害をおこすこともあります。

7.生存率
根治切除が行われたがんでは、深達度によって大きな予後の差があります(以下のデータは1977〜1991年に切除を受けた症例の結果)。早期胃がんの予後は極めてよく、肉眼的に完全に切除できた場合、粘膜に限局したがんの5年生存率(治療後5年を経過して生存している割合)は93%、粘膜下層まで入ったがんでも91%です。次の層である固有筋層に入ったがんで82%、漿膜下層のがんで71%ですが、漿膜へ浸潤すると47%まで下がってしまいます。さらに他臓器へ浸潤すると30%と予後が悪くなりますが、以前のデータよりはるかによくなっています。これらの生存率は他の病気で亡くなる方も入れた計算ですから、がんの再発による死亡だけですともう少しよくなります。治癒切除ができなかった場合の5年生存率は、化学療法を受けた場合でも2〜3%にすぎません。ことにスキルス胃がんでは、約6割が手術で切除できない状態になっています。切除しきれたスキルス胃がんの5年生存率は15〜20%です。病期(ステージ)別の5年生存率では、Ia:92%、Ib:90%、II:76%、IIIa:59%、IIIb:37%、IV:8%となります。内視鏡治療については経過年数が短い症例が混じりますが、5年生存率は97%程度です。
8.治療後の通院

がんが切除できた場合、手術からの機能回復が順調かをチェックし、再発の早期発見のために通院する必要があります。再発の危険度が高い方ほど通院する回数が多くなります。術後食事が順調に食べられるようになるまでは、がんの進行度にかかわらず1〜2ヶ月に1回程度の診察を受けます。退院時から食事が十分食べられる方はその必要はありません。

補助化学療法に関する臨床試験に参加していない方は、当院では原則的に再発予防のための抗がん剤は使いませんので、再発を早期発見し、それから治療を考慮することになります。

漿膜に出ている胃がんの方は少なくとも3ヶ月に1回、スキルス胃がんなど再発率が80%以上の場合では1ヶ月1回の診察になります。

一方、早期胃がんのように再発率が5%以下の場合は、6ヶ月あるいは1年に1回の診察となります。

胃全摘を受けた場合は、進行度にかかわらず、ビタミンB12の注射を年に2〜4回程度受ける必要があります。これに関しては一生涯続くことですから、近所のホームドクターにお願いできればそのほうがよいでしょう。

9.まだ十分わからない問題と臨床試験
以上の説明でも、何ヶ所かの記述で、実際にどの(どちらの)治療が最良かわからないと書いた部分があります。では、これらの疑問は放置されているのでしょうか。我々は次の世代のために、よりよい治療を模索する義務がありますから、現在、患者さんたちのご協力を得て臨床試験を実施しています。以下に、現在胃がんに関して、国立がんセンター中央病院で実施している臨床試験のすべてを列記しておきます。

外科手術に関するもの
T2(SS)、T3、T4胃がんにおける拡大郭清の意義に関する検討:第三相臨床試験(JCOG9501):標準手術(D2) 対 拡大手術
食道に浸潤する胃がんに対する開胸手術の意義に関する検討:第三相臨床試験(JCOG9502):開腹経横隔膜手術 対 左開胸開腹手術
 
補助化学療法に関するもの
腹膜細胞診陽性、肉眼的根治手術例に関する腹腔内化学療法の意義に関する検討:第三相臨床試験
 (JCOG9701):手術単独 対 手術および腹腔内化学療法
リンパ節転移を有するT2胃がんにおける術後補助化学療法の意義の検討:第三相臨床試験(NSAS-GC):手術単独 対 手術および経口抗がん剤治療
高度リンパ節転移を有する胃がんに対する術前化学療法の意義に関する検討:第二相臨床試験(計画中):術前化学療法後に手術(比較試験ではない)
スキルス胃がんに対する術前化学療法の意義に関する検討:第三相臨床試験(計画中):術前化学療法後に手術 対 手術単独
 
免疫療法に関するもの
腹膜播種を伴う3型、4型胃がんに対する養子免疫療法の効果に関する検討:第二相臨床試験
 
切除不能・再発胃がんに関するもの
前治療のない腹水を伴う進行・再発胃がんに対するMTX+5FU療法(抗がん剤治療)の効果と毒性に関する検討:第二相試験、腹水のコントロールで評価
進行再発胃がんに対するパクリタキセル(新しい抗がん剤)の抗腫瘍効果と安全性の検討:第二相試験、抗腫瘍効果は評価可能病変にて評価
進行再発胃がんに対する塩酸イリノテカン+マイトマイシンC(すでに使われている2種類の抗がん剤の組み合わせ)の毒性及び抗腫瘍効果の検討:第一・二相試験、抗腫瘍効果は評価可能病変にて評価
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